「題」 「御霊によって歩みなさい」
聖書の箇所 「ガラテヤ人への手紙5章16~26節」(新約P.382)
※聖書:新改訳2017©2017 新日本聖書刊行会
16 私は言います。御霊によって歩みなさい。そうすれば、肉の欲望を満たすことは決してありません。
17 肉が望むことは御霊に逆らい、御霊が望むことは肉に逆らうからです。この二つは互いに対立しているので、あなたがたは願っていることができなくなります。
18 御霊によって導かれているなら、あなたがたは律法の下にはいません。
19 肉のわざは明らかです。すなわち、淫らな行い、汚れ、好色、
20 偶像礼拝、魔術、敵意、争い、そねみ、憤り、党派心、分裂、分派、
21 ねたみ、泥酔、遊興、そういった類のものです。以前にも言ったように、今もあなたがたにあらかじめ言っておきます。このようなことをしている者たちは神の国を相続できません。
22 しかし、御霊の実は、愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、
23 柔和、自制です。このようなものに反対する律法はありません。
24 キリスト・イエスにつく者は、自分の肉を、情欲や欲望とともに十字架につけたのです。
25 私たちは、御霊によって生きているのなら、御霊によって進もうではありませんか。
26 うぬぼれて、互いに挑み合ったり、ねたみ合ったりしないようにしましょう。
1、御霊によって歩みなさい
16 節「私は言います。御霊によって歩みなさい。そうすれば、肉の欲望を満たすことは決してありません。」
「御霊によって」とは、御霊に頼って、御霊の指導に従ってという意味です。御霊によって歩む者は、キリストが律法をすべて全うされた事実を受け入れ生きる者です。御霊によるならば、自分の力で律法の要求を全うしようとする肉の望みから解放されて自由を得るのです。
2、御霊の実
22~23 節「しかし、御霊の実は、愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制です。このようなものに反対する律法はありません。」
「御霊の実」は単数形です。この実のどれかが実るということではありません。御霊はご自分に頼って生きる人に、すべての実を実らせてくださいます。自分には御霊の実がないと思われるかもしれません。だからこそ御霊に頼りましょう。御霊は力のない私たちを満たし、御霊ご自身の力によって実を結んでくださいます。
3、御霊によって進もう
25 節「私たちは、御霊によって生きているのなら、御霊によって進もうではありませんか。うぬぼれて、互いに挑み合ったり、ねたみ合ったりしないようにしましょう。」
「進もう」と訳されていることばは、隊列を組んでまっすぐに歩むという意味です。軍隊の行進が、お互いに自分の歩き方が優れているなどと挑み合うなら、大変なことになります。お互いが共に御霊により頼み、助け合い、みんなが生かされて進んでいく教会となるよう、御霊によって一つなることを求めましょう。