「題」 「二倍の分を私のものに」
聖書の箇所 「列王記第二 2章9~15節」(旧約P.650)
※聖書:新改訳2017©2017 新日本聖書刊行会
9 渡り終えると、エリヤはエリシャに言った。「あなたのために何をしようか。私があなたのところから取り去られる前に求めなさい。」するとエリシャは、「では、あなたの霊のうちから、二倍の分を私のものにしてください」と言った。
10 エリヤは言った。「あなたは難しい注文をする。しかし、私があなたのところから取り去られるとき、あなたが私を見ることができれば、そのことはあなたにかなえられるだろう。できないなら、そうはならない。」
11 こうして、彼らがなお進みながら話していると、なんと、火の戦車と火の馬が現れ、この二人の間を分け隔て、エリヤは竜巻に乗って天へ上って行った。
12 エリシャはこれを見て、「わが父、わが父、イスラエルの戦車と騎兵たち」と叫び続けたが、エリヤはもう見えなかった。彼は自分の衣をつかみ、それを二つに引き裂いた。13 それから、彼はエリヤの身から落ちた外套を拾い上げ、引き返してヨルダン川の岸辺に立った。
14 彼は、エリヤの身から落ちた外套を取って水を打ち、「エリヤの神、主はどこにおられるのですか」と言った。エリシャが水を打つと、水が両側に分かれ、彼はそこを渡った。
15 エリコの預言者の仲間たちは、遠くから彼を見て、「エリヤの霊がエリシャの上にとどまっている」と言って、彼を迎えに行き、地にひれ伏して礼をした。
1、二倍の分を私のものに
9節「エリヤはエリシャに言った。『あなたのために何をしようか。私があなたのところから取り去られる前に求めなさい。』するとエリシャは、『では、あなたの霊のうちから、二倍の分を私のものにしてください』と言った。」
イスラエルでは長男は家を継ぐ責任があることから、他の子と比べて「二倍の分」の遺産を相続しました。エリシャが求めた「二倍の分」とは、エリヤの霊的な後継者としてくださいとの求めでした。
2、私を見ることができれば
10 節「エリヤは言った。『あなたは難しい注文をする。しかし、私があなたのところから取り去られるとき、あなたが私を見ることができれば、そのことはあなたにかなえられるであろう。できないなら、そうはならない。』」
「あなたが私を見ることができれば」とは、エリシャに見る力があればという意味ではありません。エリシャが霊の二倍の分を受けるのを決めることができるのは、エリヤでもエリシャでもなく、神様です。ですから、神様がエリシャに見せてくださるのであればという意味です。
3、共におられる神様
14 節「彼は、エリヤの身から落ちた外套を取って水を打ち、『エリヤの神、主はどこにおられるのですか』と言った。エリシャが水を打つと、水が両側に分かれ、彼はそこを渡った。」
エリシャはエリヤの霊の力を受け継ぐ者となりました。神様は呼び求める者と共におられ、惜しむことなく霊の力を与えてくださるお方です。神様が共にいてくださることを求めて祈りましょう