H27.9.6主日礼拝

*聖書のお話し(バイブル・メッセージ)
「題」 「近づき助ける」
聖書の箇所 「ルカ 10:25~37」 (日本聖書協会:口語訳聖書より引用)

10:25 するとそこへ、ある律法学者が現れ、イエスを試みようとして言った、「先生、何をしたら永遠の生命が受けられましょうか」。
10:26 彼に言われた、「律法にはなんと書いてあるか。あなたはどう読むか」。
10:27 彼は答えて言った、「『心をつくし、精神をつくし、力をつくし、思いをつくして、主なるあなたの神を愛せよ』。また、『自分を愛するように、あなたの隣り人を愛せよ』とあります」。
10:28 彼に言われた、「あなたの答は正しい。そのとおり行いなさい。そうすれば、いのちが得られる」。
10:29 すると彼は自分の立場を弁護しようと思って、イエスに言った、「では、わたしの隣り人とはだれのことですか」。
10:30 イエスが答えて言われた、「ある人がエルサレムからエリコに下って行く途中、強盗どもが彼を襲い、その着物をはぎ取り、傷を負わせ、半殺しにしたまま、逃げ去った。
10:31 するとたまたま、ひとりの祭司がその道を下ってきたが、この人を見ると、向こう側を通って行った。
10:32 同様に、レビ人もこの場所にさしかかってきたが、彼を見ると向こう側を通って行った。
10:33 ところが、あるサマリヤ人が旅をしてこの人のところを通りかかり、彼を見て気の毒に思い、
10:34 近寄ってきてその傷にオリブ油とぶどう酒とを注いでほうたいをしてやり、自分の家畜に乗せ、宿屋に連れて行って介抱した。
10:35 翌日、デナリ二つを取り出して宿屋の主人に手渡し、『この人を見てやってください。費用がよけいにかかったら、帰りがけに、わたしが支払います』と言った。
10:36 この三人のうち、だれが強盗に襲われた人の隣り人になったと思うか」。
10:37 彼が言った、「その人に慈悲深い行いをした人です」。そこでイエスは言われた、「あなたも行って同じようにしなさい」。

このお話はイエス様のたとえ話で「良きサマリヤ人」として知られています。隣人に対して愛をもって生きることは当然のようですが、実践することは難しいことです。

1、傷ついた人30~32
 「ある人」とはユダヤ人です。彼はエルサレムとエリコを結ぶ街道を旅する途中、強盗に襲われ半殺しの目に遭いました。災難に遭っただけでなく、さらに彼を大いに失望させたことは、祭司が通りかかったのに向こう側を行き、さらにレビ人も道を通って気が付きながら行ってしまったことです。助けてくれると思った人に見捨てられたのです。この失望感は、彼をさらに傷つけました。

2、傷ついた人に近づく33
 「ところが」、一人の旅人が通りかかり、見るとすぐ倒れている人に近寄り助けたのです。このたとえは、律法学者が「では、わたしの隣人とはだれのことですか」(29)と主に聞いたのですが、主はこの物語を通して「隣人とはこういう人だ」と言われているのです。この人はサマリヤ人で、ユダヤ人からは汚れた者と見なされ嫌われていました。なぜ、このサマリヤ人は敵対関係のユダヤ人を助けたのでしょうか。

3、良きサマリヤ人の働き34
 「彼を見て気の毒に思い」(33)は、ルカ15章の「放蕩息子」で、父が帰って来た息子を見た途端、心が突き動かされ哀れに思い駆け寄り息子を抱きしめたその切ない父の気持ちを表す言葉が使われています。歴史の中でユダヤ人に対して反感を持つようになったサマリヤ人を、主はこのたとえにあえて登場させるのです。このサマリヤ人は、傷つき苦しむ人を見た瞬間、それが誰であっても、その心が揺さぶられ憐れみの心で一杯になったのです。そして、その人を助けるために細やかな愛と犠牲を支払い、傷ついた人が助かり自立するまで自分が出来る労苦と犠牲を喜んで引き受けました。

神の憐れみを受け、恵みを知る私たちは、神から受けた良いものを自分だけのものにせず、困難な中にある隣人との出会いを生かし、惜しみなく注ぐ愛に富むキリストの弟子としての歩みを全うしましょう。

 

だれが 強盗に襲われた人の隣り人になったと思うか。 ルカ10:36

プログラム 時間 音声
前奏 0:40
賛美:天地(あめつち)こぞりて 0:39
交読:27 詩篇90篇 2:28
主の祈り 0:52
使徒信条 1:08
賛美19: 救いをなし給う 2:56
聖書 ルカ10:25~37 2:52
賛美:私たちの未来 4:08
説教:近づき助ける

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10:57

 

聖餐式 49:しみも咎も 2:52
賛美474:主が私の手を 2:47
感謝の祈り 0:44
頌栄63: 父御子御霊の 1:28

 

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