「題」 「愛の契約」
聖書の箇所 「サムエル記第一 20章12~17節」(旧約P.517)
※聖書:新改訳2017©2017 新日本聖書刊行会
12 ヨナタンはダビデに言った。「イスラエルの神、主にかけて誓います。明日かあさっての今ごろまでに、父がダビデに対して寛大であるかを探ってみます。寛大でなければ、必ず人を遣わして、あなたの耳に入れます。
13 もし父が、あなたに害を加えようと思っているのに、それをあなたの耳に入れず、あなたを無事に逃がさなかったなら、主がこのヨナタンを幾重にも罰せられますように。主が父とともにおられたように、あなたとともにおられますように。
14 もし私がこれ以上生きるべきではないのなら、あなたは、主の恵みを私に施して、私が死ぬことのないようにする必要はありません。
5 しかし、あなたの恵みを私の家からとこしえに断たないでください。主がダビデの敵を地の面から一人残らず断たれるときにも。」
16 ヨナタンはダビデの家と契約を結んだ。「主がダビデの敵に血の責めを問われますように。」
17 ヨナタンは、ダビデに対する愛のゆえに、もう一度ダビデに誓わせた。ヨナタンは、自分を愛するほどにダビデを愛していたからである。
1、親子の関係以上の愛
13 節「もし父が、あなたに害を加えようと思っているのに、それをあなたの耳に入れず、あなたを無事に逃がさなかったなら、主がこのヨナタンを幾重にも罰せられますように。主が父とともにおられたように、あなたとともにおられますように」
ダビデはイスラエル軍の勇者として名声を受けました。サウル王は嫉妬をし、ダビデを殺そうとします。それを聞いた王子ヨナタンは、父よりもダビデを愛し、ダビデとの関係を優先します。
2、未来に続く愛
15~16 節「『しかし、あなたの恵みを私の家からとこしえに断たないでください。主がダビデの敵を地の面から一人残らず断たれるときにも。』ヨナタンはダビデの家と契約を結んだ。『主がダビデの敵に血の責めを問われますように。』」
ヨナタンはダビデとの関係を個人的なものに止めず、お互いの家同士の契約とします。愛の関係を一時的なものとしないで、できるだけ長く続くものとしたのです。この契約により、後に逃亡生活を余儀なくされていたヨナタンの息子が、ダビデの保護を受けるようになります。
3、自分を愛するほどの愛
17 節「ヨナタンは、ダビデに対する愛のゆえに、もう一度ダビデに誓わせた。ヨナタンは、自分を愛するほどにダビデを愛していたからである。」
ヨナタンは自分の命をも犠牲にする覚悟で、ダビデを守り通しました。ヨナタンの自分を愛するほどの愛は神様の愛が現されたものです。神様は最も大切な御子を犠牲にされてまで、私たちを愛し守られるお方です。この愛によって私たちは永遠の救いの契約を受けることができます。