題: 「弱い者が勇士とされる」
聖書の箇所 「士師記6章7~18節」(旧約P.435)
※聖書:新改訳2017©2017 新日本聖書刊行会
7 イスラエルの子らがミディアン人のゆえに主に叫び求めたとき、
8 主は一人の預言者をイスラエルの子らに遣わされた。預言者は彼らに言った。「イスラエルの神、主はこう言われる。
わたしはあなたがたをエジプトから上らせ、奴隷の家から導き出し、
9 エジプト人の手と、圧迫するすべての者の手から助け出し、あなたがたの前から彼らを追い出して、その地をあなたがたに与えた。
10 わたしはあなたがたに言った。『わたしが主、あなたがたの神である。あなたがたが住んでいる地のアモリ人の神々を恐れてはならない』と。ところが、あなたがたはわたしの声に聞き従わなかった。」
11 さて主の使いが来て、アビエゼル人ヨアシュに属するオフラにある樫の木の下に座った。このとき、ヨアシュの子ギデオンは、ぶどうの踏み場で小麦を打っていた。ミディアン人から隠れるためであった。
12 主の使いが彼に現れて言った。「力ある勇士よ、主があなたとともにおられる。」
13 ギデオンは御使いに言った。「ああ、主よ。もし主が私たちとともにおられるなら、なぜこれらすべてのことが、私たちに起こったのですか。『主は私たちをエジプトから上らせたではないか』と言って、先祖が伝えたあの驚くべきみわざはみな、どこにあるのですか。今、主は私たちを捨てて、ミディアン人の手に渡されたのです。」
14 すると、主は彼の方を向いて言われた。「行け、あなたのその力で。あなたはイスラエルをミディアン人の手から救うのだ。わたしがあなたを遣わすのではないか。」
15 ギデオンは言った。「ああ、主よ。どうすれば私はイスラエルを救えるでしょうか。ご存じのように、私の氏族はマナセの中で最も弱く、そして私は父の家で一番若いのです。」
16 主はギデオンに言われた。「わたしはあなたとともにいる。あなたは一人を討つようにミディアン人を討つ。」
17 すると、ギデオンは言った。「もし私がみこころにかなうのでしたら、私と話しておられるのがあなたであるというしるしを、私に見せてください。
18 どうか、私が戻って来るまでここを離れないでください。贈り物を持って来て、御前に供えますので。」主は、「あなたが戻って来るまで、ここにいよう」と言われた。
1,主がともにおられるから
11~12 節「ヨアシュの子ギデオンは、ぶどうの踏み場で小麦を打っていた。ミディアン人から隠れるためであった。主の使いが彼に現れて言った。『力ある勇士よ、主があなたとともにおられる。』」
ギデオンは隠れて小麦を打つほど、ミディアン人を恐れていました。とても力があるように見えないギデオンを、主は「力ある勇士」と呼ばれます。その理由は「主がともにおられる」からです。
2,弱い者を勇士とされる主
14 節「すると、主は彼の方を向いて言われた、『行け、あなたのその力で、あなたはイスラエルをミディアン人の手から救うのだ。わたしがあなたを遣わすのではないか。」
主はギデオンに「行け、あなたのその力で」と語られます。主はあえて、部族の中で最も弱く、家の中で最も若いギデオンを選ばれました。弱く、小さい者が勇士とされて勝利を得ることで、主の力の大きさが明らかにされるのです。
3,主との出会いと語りかけによって
16~17 節「主はギデオンに言われた。『わたしはあなたとともにいる。あなたは一人を討つようにミディアン人を討つ。』すると、ギデオンは言った。『もしわたしがみこころにかなうのでしたら、私と話しておられるのがあなたであるというしるしを、私に見せてください。』」
ギデオンは「私と話しておられるのがあなたであるというしるしを、私に見せてください」と願います。主と出会い、主の語りかけを聞いて信じた者は、主によって強くされて、主の大いなる働きを実現する者となるのです。