題: 「恐れることのない人生」
聖書の箇所 「マタイの福音書14章22~33節」(新約P.29)
※聖書:新改訳2017©2017 新日本聖書刊行会
22 それからすぐに、イエスは弟子たちを舟に乗り込ませて、自分より先に向こう岸に向かわせ、その間に群衆を解散させられた。
23 群衆を解散させてから、イエスは祈るために一人で山に登られた。夕方になっても一人でそこにおられた。
24 舟はすでに陸から何スタディオンも離れていて、向かい風だったので波に悩まされていた。
25 夜明けが近づいたころ、イエスは湖の上を歩いて弟子たちのところに来られた。
26 イエスが湖の上を歩いておられるのを見た弟子たちは「あれは幽霊だ」と言っておびえ、恐ろしさのあまり叫んだ。
27 イエスはすぐに彼らに話しかけ、「しっかりしなさい。わたしだ。恐れることはない」と言われた。
28 するとペテロが答えて、「主よ。あなたでしたら、私に命じて、水の上を歩いてあなたのところに行かせてください」と言った。
29 イエスは「来なさい」と言われた。そこでペテロは舟から出て、水の上を歩いてイエスの方に行った。
30 ところが強風を見て怖くなり、沈みかけたので、「主よ、助けてください」と叫んだ。
31 イエスはすぐに手を伸ばし、彼をつかんで言われた。「信仰の薄い者よ、なぜ疑ったのか。」
32 そして二人が舟に乗り込むと、風はやんだ。
33 舟の中にいた弟子たちは「まことに、あなたは神の子です」と言って、イエスを礼拝した。
1,向かい風に留められる
26~27 節「イエスが湖の上を歩いておられるのを見た弟子たちは、『あれは幽霊だ』と言っておびえ、恐ろしさのあまり叫んだ。イエスはすぐに彼らに話しかけ、『しっかりしなさし。わたしだ。恐れることはない』と言われた。」
困難の中、助けに来られたイエス様を見た弟子たちは「幽霊だ」とおびえます。苦難と恐れに捕らわれて信仰を失っている弟子たちに、イエス様は「わたしだ」と呼びかけられます。それは、イエス様がどのような困難の中でも、ともにいてくださるお方であるという宣言です。
2,強風に恐れる
29~30 節「イエスは『来なさい』と言われた。そこでペテロは舟から出て、水の上を歩いてイエスの方に行った。ところが強風を見て恐くなり、沈みかけたので、『主よ、助けてください』と叫んだ。」
イエス様の姿を見たペテロは、水の上を歩くことを願い出ます。ところが、強風を見てイエス様から心が離れ、疑いの心に捕らわれてしまいます。それでもイエス様に立ち返って助けを求めたことで、救いの手が差し伸べられました。
3,イエス様を礼拝する
33 節「舟の中にいた弟子たちは『まことに、あなたは神の子です』と言って、イエスを礼拝した。」
困難の中でも、ともにいてくださり、疑いの中から救い出してくださるイエス様に、弟子たちは「あなたは神の子です」と礼拝を献げます。自分自身の弱さを認めることで、イエス様が弱さのうちに力を現され、救い出してくださるお方であることを信じることができます。