題： 「罪を赦す権威」
聖書の箇所 「マタイの福音書９章１～７節」（新約Ｐ.１５）
※聖書：新改訳2017©2017 新日本聖書刊行会
１ イエスは舟に乗って湖を渡り、自分の町に帰られた。
２ すると見よ。人々が中風の人を床に寝かせたまま、みもとに運んで来た。イエスは彼らの信仰を見て、中風の人に「子よ、しっかりしなさい。あなたの罪は赦された」と言われた。
３ すると、律法学者たちが何人かそこにいて、心の中で「この人は神を冒瀆している」と言った。
４ イエスは彼らの思いを知って言われた。「なぜ心の中で悪いことを考えているのか。
５ 『あなたの罪は赦された』と言うのと、『起きて歩け』と言うのと、どちらが易しいか。
６ しかし、人の子が地上で罪を赦す権威を持っていることを、あなたがたが知るために──。」そう言って、それから中風の人に「起きて寝床を担ぎ、家に帰りなさい」と言われた。
７ すると彼は起き上がり、家に帰った。

１，罪の赦しの宣言
２節「すると見よ。人々が中風の人を床に寝かせたまま、みもとに運んで来た。イエスは彼らの信仰を見て、中風の人に『子よ、しっかりしなさい。あなたの罪は赦された』と言われた。」
イエス様のみもとに運ばれてきた中風の人は、孤独と失望の中にあったのではないでしょうか。イエス様は、その人にはからだのいやし以上に魂の救いが必要であることを覚えます。そして、神様がその人を決して見捨てられないことを告げるため、罪の赦しを宣言されました。

２，罪の赦しを受け入れない人々
３～４節「すると、律法学者たちが何人かそこにいて、心の中で『この人は神を冒瀆している』と言った。イエスは彼らの思いを知って言われた。『なぜ心の中で悪いことを考えているのか。』」
律法学者たちはイエス様を神の御子キリストと受け入れていなかったため、イエス様が罪の赦しを語ったことを冒瀆だと思いました。自分の思いから解放されて心を神様に明け渡さないと、神様の恵みとしての罪の赦しを受け入れることはできません。

３，罪を赦す権威
６節「『しかし、人の子が地上で罪を赦す権威を持っていることを、あなたがたが知るために－。』そう言って、それから中風の人に、『起きて寝床を担ぎ、家に帰りなさい』と言われた。」
イエス様は、ご自分が罪を赦す権威をもっていることを知らせようとされます。イエス様は中風の人に対してことば一つで病を追い出され、起き上がらせる力を示されます。イエス様は、死の力にも勝利する権威をもって、私たちを失望の中から救い出してくださいます。