「題」 「なぜ泣いているのですか」
聖書の箇所 「ヨハネの福音書20章11~18節」(新約P.227)
※聖書:新改訳2017©2017 新日本聖書刊行会
11 一方、マリアは墓の外にたたずんで泣いていた。そして、泣きながら、からだをかがめて墓の中をのぞき込んだ。
12 すると、白い衣を着た二人の御使いが、イエスのからだが置かれていた場所に、一人は頭のところに、一人は足のところに座っているのが見えた。
13 彼らはマリアに言った。「女の方、なぜ泣いているのですか。」彼女は言った。「だれかが私の主を取って行きました。どこに主を置いたのか、私には分かりません。」
14 彼女はこう言ってから、うしろを振り向いた。そして、イエスが立っておられるのを見たが、それがイエスであることが分からなかった。
15 イエスは彼女に言われた。「なぜ泣いているのですか。だれを捜しているのですか。」彼女は、彼が園の管理人だと思って言った。「あなたがあの方を運び去ったのでしたら、どこに置いたのか教えてください。私が引き取ります。」
16 イエスは彼女に言われた。「マリア。」彼女は振り向いて、ヘブル語で「ラボニ」、すなわち「先生」とイエスに言った。
17 イエスは彼女に言われた。「わたしにすがりついていてはいけません。わたしはまだ父のもとに上っていないのです。わたしの兄弟たちのところに行って、『わたしは、わたしの父であり、あなたがたの父である方、わたしの神であり、あなたがたの神である方のもとに上る』と伝えなさい。」
18 マグダラのマリアは行って、弟子たちに「私は主を見ました」と言い、主が自分にこれらのことを話されたと伝えた。
1、イエス様が分からなかったマリア
13~14 節「彼女は言った。『だれかが私の主を取って行きました。どこに主を置いたのか、私には分かりません。』彼女はこう言ってから、うしろを振り向いた。そして、イエスが立っておられるのを見たが、それがイエスであることが分からなかった。」
愛する人の死は、大きなショックを与えます。マグダラのマリアはよみがえられたイエス様に気がつかないほど、心が閉ざされていました。イエス様は泣いているマリアのため、優しく近づいてくださいます。
2、悲しみを拭い取られるお方
15 節「イエスは彼女に言われた。『なぜ泣いているのですか。だれを捜しているのですか。』彼女は、彼が園の管理人だと思って言った。『あなたがあの方を運び去ったのでしたら、どこに置いたのか教えてください。私が引き取ります。」
「なぜ泣いているのですか」それは悲しみを否定することばではなく、悲しみを拭い取ることばです。イエス様は死からよみがえられた復活のいのちの力によって、私たちの悲しみを拭い取ってくださるのです。
3、死を打ち破る希望を与えるお方
16~17 節「イエスは彼女に言われた。『マリア。』彼女は振り向いて、ヘブル語で『ラボニ』、すなわち『先生』とイエスに言った。イエスは彼女に言われた。『わたしにすがりついていてはいけません。わたしはまだ父のもとに上っていないのです。』」
イエス様は、地上のこと、目に見える世界の出来事にすがりつこうとするマリアに対して、死を打ち破る復活のいのちの力に目を向けさせ、天国の希望を与えてくださいます。