「題」 「救われるためには」
聖書の箇所 「使徒の働き16章25~34節」(新約P.268)
※聖書:新改訳2017©2017 新日本聖書刊行会
25 真夜中ごろ、パウロとシラスは祈りつつ、神を賛美する歌を歌っていた。ほかの囚人たちはそれに聞き入っていた。
26 すると突然、大きな地震が起こり、牢獄の土台が揺れ動き、たちまち扉が全部開いて、すべての囚人の鎖が外れてしまった。
27 目を覚ました看守は、牢の扉が開いているのを見て、囚人たちが逃げてしまったものと思い、剣を抜いて自殺しようとした。
28 パウロは大声で「自害してはいけない。私たちはみなここにいる」と叫んだ。
29 看守は明かりを求めてから、牢の中に駆け込み、震えながらパウロとシラスの前にひれ伏した。
30 そして二人を外に連れ出して、「先生方。救われるためには、何をしなければなりませんか」と言った。
31 二人は言った。「主イエスを信じなさい。そうすれば、あなたもあなたの家族も救われます。」
32 そして、彼と彼の家にいる者全員に、主のことばを語った。
33 看守はその夜、時を移さず二人を引き取り、打ち傷を洗った。そして、彼とその家の者全員が、すぐにバプテスマを受けた。
34 それから二人を家に案内して、食事のもてなしをし、神を信じたことを全家族とともに心から喜んだ。
1、解放されている姿
25 節「真夜中ごろ、パウロとシラスは祈りつつ、神を賛美する歌を歌っていた。ほかの囚人たちはそれに聞き入っていた。」
牢に入れられたパウロとシラスは、何ものにもしばられていないかのように神様を賛美します。その賛美は、ほかの囚人たちが聞き入るほどのものでした。パウロとシラスは、牢獄や、ローマ帝国よりもはるかに大きい、神様の恵みに支配されていたので、魂は自由を得ていました。
2、看守の悔い改め
29~30 節「看守は明かりを求めてから、牢の中に駆け込み、震えながらパウロとシラスの前にひれ伏した。そして二人を外に連れ出して、『先生方。救われるためには、何をしなければなりませんか』と言った。」
獄の看守にとって、自分が支配者で自由な存在であり、囚人たちは縛られている存在であるはずでした。ところが地震の後、実は自分が自由ではないことに気づきます。そして、パウロとシラスがとても大きな権威のもとにあることを認めて、パウロとシラスの前にひれ伏します。
3、救われるためには
31~32 節「二人は言った。『主イエスを信じなさい。そうすれば、あなたもあなたの家族も救われます。』そして、彼と彼の家にいる者全員に、主のことばを語った。」
パウロとシラスの前にひれ伏す看守に、真にひれ伏すべき主はイエス様であることが語られます。そして、この世の支配者であるローマ帝国の側にあった看守が、神様の権威を信じて洗礼を受けます。救われるためには、神様の権威はこの世の権威をはるかにこえた力があると信じることです。そうすれば解放されて魂の自由を得るのです。