R4.2.20 礼拝式

「題」 「聖書の語りかけを聞く」
聖書の箇所 「ルカの福音書16章19~31節」(新約P.152)
※聖書:新改訳2017©2017 新日本聖書刊行会
19 ある金持ちがいた。紫の衣や柔らかい亜麻布を着て、毎日ぜいたくに遊び暮らしていた。
20 その金持ちの門前には、ラザロという、できものだらけの貧しい人が寝ていた。
1 彼は金持ちの食卓から落ちる物で、腹を満たしたいと思っていた。犬たちもやって来ては、彼のできものをなめていた。
22 しばらくして、この貧しい人は死に、御使いたちによってアブラハムの懐に連れて行かれた。金持ちもまた、死んで葬られた。
23 金持ちが、よみで苦しみながら目を上げると、遠くにアブラハムと、その懐にいるラザロが見えた。
24 金持ちは叫んで言った。『父アブラハムよ、私をあわれんでラザロをお送りください。ラザロが指先を水に浸して私の舌を冷やすようにしてください。私はこの炎の中で苦しくてたまりません。』
25 するとアブラハムは言った。『子よ、思い出しなさい。おまえは生きている間、良いものを受け、ラザロは生きている間、悪いものを受けた。しかし今は、彼はここで慰められ、おまえは苦しみもだえている。
26 そればかりか、私たちとおまえたちの間には大きな淵がある。ここからおまえたちのところへ渡ろうとしても渡れず、そこから私たちのところへ越えて来ることもできない。』
27 金持ちは言った。『父よ。それではお願いですから、ラザロを私の家族に送ってください。
28 私には兄弟が五人いますが、彼らまでこんな苦しい場所に来ることがないように、彼らに警告してください。』
29 しかし、アブラハムは言った。『彼らにはモーセと預言者がいる。その言うことを聞くがよい。』
30 金持ちは言った。『いいえ、父アブラハムよ。もし、死んだ者たちの中から、だれかが彼らのところに行けば、彼らは悔い改めるでしょう。』
31 アブラハムは彼に言った。『モーセと預言者たちに耳を傾けないのなら、たとえ、だれかが死人の中から生き返っても、彼らは聞き入れはしない。』」

1、ラザロと金持ち
22 節「しばらくして、この貧しい人は死に、御使いたちによってアブラハムの懐に連れて行かれた。金持ちもまた、死んで葬られた。」
ラザロと金持ちが対照的な存在として語られています。生前、豊かに祝福されているように見え、多くの人に覚えられて葬られたはずの金持ちは、聖書に名が記されていません。そしてよみで苦しみを受けます。ところが地上でなんの顧みも受けなかったラザロは、名が覚えられていて、アブラハムの懐に招かれます。

2、ラザロと金持ちの間の隔て
26 節「そればかりか、私たちとおまえたちの間には大きな淵がある。ここからおまえたちのところへ渡ろうとしても渡れず、そこから私たちのところへ越えて来ることもできない。」
ラザロと金持ちの2人が隔てられた理由は、何に仕えていたかによります。金持ちは神様よりも富を誇り、富を中心にして生活していました。しかしラザロは生きている間、あわれみに頼って生きるしかありませんでした。それでラザロは神様の救いを受けたのです。

3、聖書の語りかけを聞く
29 節「しかし、アブラハムは言った。『彼らにはモーセと預言者がいる。その言うことを聞くがよい。』」
アブラハムですら越えることのできない隔てですが、イエス様がこの隔てを越えて私たちを救うことのできるお方であることを、聖書ははっきりと証ししています。「ですから、信仰は聞くことから始まります。聞くことは、キリストについてのことばを通して実現するのです。」(ローマ人への手紙10 章17 節)

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