H28.11.13主日礼拝

*聖書のお話し(バイブル・メッセージ)
「題」 「神礼拝を貫く」
聖書の箇所 「ダニエル6:1~24」 (日本聖書協会:口語訳聖書より引用)
6:1 ダリヨスは全国を治めるために、その国に百二十人の総督を立てることをよしとし、
6:2 また彼らの上に三人の総監を立てた。ダニエルはそのひとりであった。これは総督たちをして、この三人の前に、その職務に関する報告をさせて、王に損失の及ぶことのないようにするためであった。
6:3 ダニエルは彼のうちにあるすぐれた霊のゆえに、他のすべての総監および総督たちにまさっていたので、王は彼を立てて全国を治めさせようとした。
6:4 そこで総監および総督らは、国事についてダニエルを訴えるべき口実を得ようとしたが、訴えるべきなんの口実も、なんのとがをも見いだすことができなかった。それは彼が忠信な人であって、その身になんのあやまちも、とがも見いだされなかったからである。
6:5 そこでその人々は言った、「われわれはダニエルの神の律法に関して、彼を訴える口実を得るのでなければ、ついに彼を訴えることはできまい」と。
6:6 こうして総監と総督らは、王のもとに集まってきて、王に言った、「ダリヨス王よ、どうかとこしえに生きながらえられますように。
6:7 国の総監、長官および総督、参議および知事らは、相はかって、王が一つのおきてを立て、一つの禁令を定められるよう求めることになりました。王よ、それはこうです。すなわち今から三十日の間は、ただあなたにのみ願い事をさせ、もしあなたをおいて、神または人にこれをなす者があれば、すべてその者を、ししの穴に投げ入れるというのです。
6:8 それで王よ、その禁令を定め、その文書に署名して、メデアとペルシャの変ることのない法律のごとく、これを変えることのできないようにしてください」。
6:9 そこでダリヨス王は、その禁令の文書に署名した。
6:10 ダニエルは、その文書の署名されたことを知って家に帰り、二階のへやの、エルサレムに向かって窓の開かれた所で、以前からおこなっていたように、一日に三度ずつ、ひざをかがめて神の前に祈り、かつ感謝した。
6:11 そこでその人々は集まってきて、ダニエルがその神の前に祈り、かつ求めていることを見たので、
6:12 彼らは王の前にきて、王の禁令について奏上して言った、「王よ、あなたは禁令に署名して、今から三十日の間は、ただあなたにのみ願い事をさせ、もしあなたをおいて、神または人に、これをなす者があれば、すべてその者を、ししの穴に投げ入れると、定められたではありませんか」。王は答えて言った、「その事は確かであって、メデアとペルシャの法律のごとく、変えることのできないものだ」。
6:13 彼らは王の前に答えて言った、「王よ、ユダから引いてきた捕囚のひとりである、かのダニエルは、あなたをも、あなたの署名された禁令をも顧みず、一日に三度ずつ、祈をささげています」。
6:14 王はこの言葉を聞いて大いに憂え、ダニエルを救おうと心を用い、日の入るまで、彼を救い出すことに努めた。
6:15 時にその人々は、また王のもとに集まってきて、王に言った、「王よ、メデアとペルシャの法律によれば、王の立てた禁令、または、おきては変えることのできないものであることを、ご承知ください」。
6:16 そこで王は命令を下したので、ダニエルは引き出されて、ししの穴に投げ入れられた。王はダニエルに言った、「どうか、あなたの常に仕える神が、あなたを救われるように」。
6:17 そして一つの石を持ってきて、穴の口をふさいだので、王は自分の印と、大臣らの印をもって、これに封印した。これはダニエルの処置を変えることのないようにするためであった。
6:18 こうして王はその宮殿に帰ったが、その夜は食をとらず、また、そばめたちを召し寄せず、全く眠ることもしなかった。
6:19 こうして王は朝まだき起きて、ししの穴へ急いで行ったが、
6:20 ダニエルのいる穴に近づいたとき、悲しげな声をあげて呼ばわり、ダニエルに言った、「生ける神のしもべダニエルよ、あなたが常に仕えている神はあなたを救って、ししの害を免れさせることができたか」。
6:21 ダニエルは王に言った、「王よ、どうか、とこしえに生きながらえられますように。
6:22 わたしの神はその使をおくって、ししの口を閉ざされたので、ししはわたしを害しませんでした。これはわたしに罪のないことが、神の前に認められたからです。王よ、わたしはあなたの前にも、何も悪い事をしなかったのです」。
6:23 そこで王は大いに喜び、ダニエルを穴の中から出せと命じたので、ダニエルは穴の中から出されたが、その身になんの害をも受けていなかった。これは彼が自分の神を頼みとしていたからである。
6:24 王はまた命令を下して、ダニエルをあしざまに訴えた人々を引いてこさせ、彼らをその妻子と共に、ししの穴に投げ入れさせた。彼らが穴の底に達しないうちに、ししは彼らにとびかかって、その骨までもかみ砕いた。

バビロン帝国が滅び、メディア・ペルシャが勃興する激動の時代、ダニエルは異国おいて世界と歴史の真の支配者である神を礼拝しつつ、王に仕えて高い信頼を得ていました。そのダニエルの信仰生活は時に大変厳しいものでしたが、あくまで神に信頼し、礼拝を貫く生き方をしました。神はダニエルを大いに用いられ、危機の中でご自身の栄光を現されたのです。異国、異教の世界に生き、神礼拝を貫くダニエルの生き方は私たちの模範です。

1、神と人の前に正しく誠実で、きよい生き方
ダニエルは神のご介入により獅子の穴から助けられた理由を説明して「これはわたしに罪のない事が、神の前に認められたからです。王よわたしはあなたの前にも、何も悪い事をしなかったのです」(22) と言いました。ダニエルは、神を畏れ神の御前にきよく正しい生き方をし、人の前にも誠実な歩みをなし、その仕事ぶりは公正で公私において裏表がなく真実でした。彼の敵がいくら探ってもダニエルの生活と仕事において何らの不正も欠点も見いだせなかったのです。しかし、正しくきよい生活が必ずしも評価され、受け入れられるわけではなく、煙たがられ、批判を受け迫害されることもあります。私たちも、このことを覚悟し、神に拠り頼み、乗り越えなければなりません。

2、すべてのことで神を信頼し、神第一に生きる
ダニエルは獅子の穴から出された時、その身に何の害も受けていませんでした。それは、「彼が自分の神を頼みとしていたから・・・」(23)です。神に信頼する者が受ける試練は、その中で神がどのように守り、かつ周囲に大きな証の機会となるかを教えています。王は、「生ける神のしもべダニエルよ、あなたが常に仕えている神はあなたを救って、ししの害を免れさせることができたか」(20)と問いかけています。

3、その生き方を支えるものとしての神礼拝
ダニエルは、彼を妬む者たちが彼を陥れるために策略を巡らした文書に、王が署名したことを知っていました。にもかかわらず、彼は家に帰り「以前から行っていたように、一日に3度づつ、ひざをかがめて神の前に祈り、かつ感謝した」(10)のです。神に生きる人生の秘訣は、神礼拝を何よりも大切にしそれを貫いてぶれない生活にあります。

 

 

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