*聖書のお話し(バイブル・メッセージ)
「題」 「しあわせの三要素」
聖書の箇所 「ヨハネの第三の手紙1:2」 (日本聖書協会:口語訳聖書より引用)
1:2 愛する者よ。あなたのたましいがいつも恵まれていると同じく、あなたがすべてのことに恵まれ、またすこやかであるようにと、わたしは祈っている。
「愛する者よ。あなたが、たましいに幸いを得ているように、すべての点でも幸いを得、また健康であるように祈ります。」(2) ヨハネ「長老」が、ガイオという人に送った個人的な手紙です。「愛する者よ」(2)は、ヨハネとガイオが本当に親しい関係にあり、「わたしの子供たち」(4)という言い方は、ガイオがヨハネによって信仰に導かれたと考えられます。
1、幸せの三要素
そのヨハネが、霊の子ガイオのためにいつも愛を込めて祈り願っていることが3つ出てきます。
①「たましいに幸いを得ている」
②「健康である」
③「すべての点でも幸いを得ている」
ここに、人間のさいわいな生活を支える三つの要素があると考えます。すなわち、心と体と必要が満たされること(人とのすこやかな関係)です。少し老を感じ、身体と心の結びつきの現実を覚えます。食事、睡眠、運動が心にもたらす影響は大変大きいことを感じます。朝のウオーキングは、身体を動かして心を励まし、人間関係を気持ち良くさせる効果があります。良い挨拶を交わすとこころが和み気持ちが明るくなります。「挨拶」は、そこにいる人の存在をあたたかく認め、愛と敬意をもって存在承認することです。挨拶をしないことは、存在を無視し、意識的な無視はその人の存在を抹殺することにつながります。互いが心を込め愛と敬意をもって挨拶することは人間関係の基本だと言えます。聖書は「きよい接吻をもって互いに挨拶をかわしなさい。」(2コリ13・12)と奨めます。
2、魂のさいわい(祝福)が基本
「魂が恵まれているように、あなたがたの体も、また、すべての点でも」に注意したい。「正しいウオーキングは、体の歪みと姿勢をチェックして正し、楽な歩き方をさせること」 それは、心の歪みと心の姿勢にも通じます。人の心に癖や折り目がついており、そこで落ち込み、否定的になり、誘惑を受けて悪に傾きます。こころの深いところに、癒されることのない傷や痛み、折り目がついているのです。(ローマ8・18~19、ヤコブ1・14~15)それが、「罪」という折り目です。しかし、この心の歪みを打ち砕き、どうしようもない自己中心を砕くために、キリストは十字架にかかり、いのちを注いて救いを成し遂げられました。