H28.8.21主日礼拝

*聖書のお話し(バイブル・メッセージ)
「題」 「神の前を離れて」
聖書の箇所 「ヨナ書 1:1~17」 (日本聖書協会:口語訳聖書より引用)

1:1 主の言葉がアミッタイの子ヨナに臨んで言った、
1:2 「立って、あの大きな町ニネベに行き、これに向かって呼ばわれ。彼らの悪がわたしの前に上ってきたからである」。
1:3 しかしヨナは主の前を離れてタルシシへのがれようと、立ってヨッパに下って行った。ところがちょうど、タルシシへ行く船があったので、船賃を払い、主の前を離れて、人々と共にタルシシへ行こうと船に乗った。
1:4 時に、主は大風を海の上に起されたので、船が破れるほどの激しい暴風が海の上にあった。
1:5 それで水夫たちは恐れて、めいめい自分の神を呼び求め、また船を軽くするため、その中の積み荷を海に投げ捨てた。しかし、ヨナは船の奥に下り、伏して熟睡していた。
1:6 そこで船長は来て、彼に言った、「あなたはどうして眠っているのか。起きて、あなたの神に呼ばわりなさい。神があるいは、われわれを顧みて、助けてくださるだろう」。
1:7 やがて人々は互に言った、「この災がわれわれに臨んだのは、だれのせいか知るために、さあ、くじを引いてみよう」。そして彼らが、くじを引いたところ、くじはヨナに当った。
1:8 そこで人々はヨナに言った、「この災がだれのせいで、われわれに臨んだのか、われわれに告げなさい。あなたの職業は何か。あなたはどこから来たのか。あなたの国はどこか。あなたはどこの民か」。
1:9 ヨナは彼らに言った、「わたしはヘブルびとです。わたしは海と陸とをお造りになった天の神、主を恐れる者です」。
1:10 そこで人々ははなはだしく恐れて、彼に言った、「あなたはなんたる事をしてくれたのか」。人々は彼がさきに彼らに告げた事によって、彼が主の前を離れて、のがれようとしていた事を知っていたからである。
1:11 人々は彼に言った、「われわれのために海が静まるには、あなたをどうしたらよかろうか」。それは海がますます荒れてきたからである。
1:12 ヨナは彼らに言った、「わたしを取って海に投げ入れなさい。そうしたら海は、あなたがたのために静まるでしょう。わたしにはよくわかっています。この激しい暴風があなたがたに臨んだのは、わたしのせいです」。
1:13 しかし人々は船を陸にこぎもどそうとつとめたが、成功しなかった。それは海が彼らに逆らって、いよいよ荒れたからである。
1:14 そこで人々は主に呼ばわって言った、「主よ、どうぞ、この人の生命のために、われわれを滅ぼさないでください。また罪なき血を、われわれに帰しないでください。主よ、これはみ心に従って、なされた事だからです」。
1:15 そして彼らはヨナを取って海に投げ入れた。すると海の荒れるのがやんだ。
1:16 そこで人々は大いに主を恐れ、犠牲を主にささげて、誓願を立てた。
1:17主は大いなる魚を備えて、ヨナをのませられた。ヨナは三日三夜その魚の腹の中にいた。

 ある時、神はヨナに、偶像と悪に満ちる大国アッスリヤの都ニネベに行き、人々に悔い改めを宣べ伝えなさいと言われたのです。ヨナは驚き、不審に思います。罪と悪が満ちる時、義なる神はその町や人々をさばかれるはずだ。まして、アッスリヤはイスラエルの強敵ですから、ニネベは滅びるべきだと思いました。

1、ヨナ、神から逃げる(1:3)
彼は、ニネベとは反対方向へ逃亡を図り、ヨッパから船でタルシシに向かいました。「御顔を避け」という表現が2回出てきます。彼は、ニネベの人々のように道徳的に堕落していません。しかし、彼もまた、神のみ顔を避け、みこころに背き、強引に自分の道を行くのです。「罪」とは神に背を向け、自分を生きることです。神を知らされ、神の恵みを受けながら神を愛さず、従わず、自分の考えや思いのままに生活するのは神への反逆です。ヨナの背きは私たちのことです。

2、ヨナ、大魚に飲まれる
神はそんなヨナを捨てず、追いかけて待ち伏せ、捕えられます。神は、海に投げ込まれたヨナを、大きな魚を備えて飲み込ませられました。ヨナは三日三晩、魚の腹の中でじっと耐え忍びます。そこで、ヨナは主を思い出し、今度は、自分から主の御顔を求めました。「もう一度あなたの聖なる宮を仰ぎ見たい」(4)と祈り願います。同時に、自分勝手に神に背いて逃げ、これほど遠く追われてしまったのです。もう、戻れないと思いました。しかし、苦しみと絶望の中から祈るヨナの祈りを、神は聞かれたのです。神は、どん底の中でヨナがもう一度主を思い出すように、その御手をもって支えておられたのです。この恵みが、真実な悔い改めを産みます。

3、ヨナの救いと再任命
魚の中にいたヨナは、吐き出されます。その時、神は「再び」ヨナに声をかけてくださいました。ヨナを責めることなく、咎めることなく、ヨナに今ひとたび預言者としての使命を与えて下さいました。そむいた預言者を、決して切り捨てず、神は、何回でも何度でも声をかけてくださるのです。

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