題: 「いのちを捜す」
聖書の箇所 「ルカの福音書24章1~12節」(新約P.172)
※聖書:新改訳2017©2017 新日本聖書刊行会
1 週の初めの日の明け方早く、彼女たちは準備しておいた香料を持って墓に来た。
2 見ると、石が墓からわきに転がされていた。
3 そこで中に入ると、主イエスのからだは見当たらなかった。
4 そのため途方に暮れていると、見よ、まばゆいばかりの衣を着た人が二人、近くに来た。
5 彼女たちは恐ろしくなって、地面に顔を伏せた。すると、その人たちはこう言った。「あなたがたは、どうして生きている方を死人の中に捜すのですか。
6 ここにはおられません。よみがえられたのです。まだガリラヤにおられたころ、主がお話しになったことを思い出しなさい。
7 人の子は必ず罪人たちの手に引き渡され、十字架につけられ、三日目によみがえると言われたでしょう。」
8 彼女たちはイエスのことばを思い出した。
9 そして墓から戻って、十一人とほかの人たち全員に、これらのことをすべて報告した。
10 それは、マグダラのマリア、ヨハンナ、ヤコブの母マリア、そして彼女たちとともにいた、ほかの女たちであった。彼女たちはこれらのことを使徒たちに話したが、
11 この話はたわごとのように思えたので、使徒たちは彼女たちを信じなかった。
12 しかしペテロは立ち上がり、走って墓に行った。そして、かがんでのぞき込むと、亜麻布だけが見えた。それで、この出来事に驚きながら自分のところに帰った。
1,道を失った人
2~4節「見ると、石が墓からわきに転がされていた。そこで中に入ると、主イエスのからだは見当たらなかった。そのため途方に暮れていると、見よ、まがゆいばかりの衣を着た人が二人、近くに来た。」
イエス様を失った悲しみの中、女性たちが慰めを得るために墓に向かいます。ところが墓が空で、イエス様のからだが見当たりません。「途方に暮れている」は直訳で「道を失う」です。失望の中、天から御使いが近づき、女性たちに希望の光を与えます。
2,ここにはおられません
5~6節「彼女たちは恐ろしくなって、地面に顔を伏せた。すると、その人たちはこう言った。『あなたがたは、どうして生きている方を死人の中に捜すのですか。ここにはおられません。よみがえられたのです。まだガリラヤにおられたころ、主がお話になったことを思い出しなさい。』」
空の墓は女性たちに失望を与えました。しかし御使いは、空の墓はイエス様がよみがえられて、死に勝利されたしるしとしての希望であることを伝えます。そしてイエス様のことばによって、イエス様がよみがえられたことが確かなことを宣言します。
3,復活を語り続ける
8~9節「彼女たちはイエスのことばを思い出した。そして墓から戻って、十一人とほかの人たち全員に、これらのことをすべて報告した。」
女性たちはイエス様のことばを思い出します。イエス様のことばは失望の中にある者にいのちに満たす力があります。この女性たちが最初にイエス様の復活を伝えた人となります。使徒たちは信じませんでしたが、復活の力により、彼女たちは語り続けます。