R6.9.22 礼拝式

題: 「すべては神様のもの」
聖書の箇所 「ヨブ記1章1~22節」(旧約P.875)
※聖書:新改訳2017©2017 新日本聖書刊行会

1 ウツの地に、その名をヨブという人がいた。この人は誠実で直ぐな心を持ち、神を恐れて悪から遠ざかっていた。
2 彼に七人の息子と三人の娘が生まれた。
3 彼は羊七千匹、らくだ三千頭、牛五百くびき、雌ろば五百頭、それに非常に多くのしもべを所有していた。この人は東の人々の中で一番の有力者であった。
4 彼の息子たちは互いに行き来し、それぞれ自分の順番の日に、家で宴会を開き、人を遣わして彼らの三人の姉妹も招き、よく一緒に食べたり飲んだりしていた。
5 宴会の日が一巡すると、ヨブは彼らを呼び寄せて聖別した。朝早く起きて、彼ら一人ひとりのために、それぞれの全焼のささげ物を献げたのである。ヨブは、「もしかすると、息子たちが罪に陥って、心の中で神を呪ったかもしれない」と思ったからである。ヨブはいつもこのようにしていた。
6 ある日、神の子らがやって来て、主の前に立った。サタンもやって来て、彼らの中にいた。
7 主はサタンに言われた。「おまえはどこから来たのか。」サタンは主に答えた。「地を行き巡り、そこを歩き回って来ました。」
8 主はサタンに言われた。「おまえは、わたしのしもべヨブに心を留めたか。彼のように、誠実で直ぐな心を持ち、神を恐れて悪から遠ざかっている者は、地上には一人もいない。」
9 サタンは主に答えた。「ヨブは理由もなく神を恐れているのでしょうか。
10 あなたが、彼の周り、彼の家の周り、そしてすべての財産の周りに、垣を巡らされたのではありませんか。あなたが彼の手のわざを祝福されたので、彼の家畜は地に増え広がっているのです。
11 しかし、手を伸ばして、彼のすべての財産を打ってみてください。彼はきっと、面と向かってあなたを呪うに違いありません。」
12 主はサタンに言われた。「では、彼の財産をすべておまえの手に任せる。ただし、彼自身には手を伸ばしてはならない。」そこで、サタンは主の前から出て行った。
13 ある日、彼の息子、娘たちが、一番上の兄の家で食べたりぶどう酒を飲んだりしていたとき、
14 一人の使者がヨブのところにやって来て言った。「牛が耕し、そのそばでろばが草を食べていると、
15 シェバ人が襲いかかってこれを奪い取り、若い者たちを剣の刃で打ち殺しました。私一人だけが逃れて、あなたに知らせに参りました。」
16 この者がまだ話している間に、もう一人が来て言った。「神の火が天から下って、羊と若い者たちを焼き滅ぼしました。私一人だけが逃れて、あなたに知らせに参りました。」
17 この者がまだ話している間に、もう一人が来て言った。「カルデア人が三組になって、らくだを襲い、これを奪い取り、若い者たちを剣の刃で打ち殺しました。私一人だけが逃れて、あなたに知らせに参りました。」
18 この者がまだ話している間に、もう一人が来て言った。「あなたのご子息やお嬢さんたちは、一番上のお兄さんの家で食べたりぶどう酒を飲んだりしておられました。
19 そこへ荒野の方から大風が吹いて来て、家の四隅を打ち、それがお若い方々の上に倒れたので、皆様亡くなられました。私一人だけが逃れて、あなたに知らせに参りました。」
20 このとき、ヨブは立ち上がって上着を引き裂き、頭を剃り、地にひれ伏して礼拝し、
21 そして言った。
「私は裸で母の胎から出て来た。
また裸でかしこに帰ろう。
主は与え、主は取られる。
主の御名はほむべきかな。」
22 ヨブはこれらすべてのことにおいても、罪に陥ることなく、神に対して愚痴をこぼすようなことはしなかった。

1,誠実で直ぐな心
1節「ウツの地に、その名をヨブという人がいた。この人は誠実で直ぐな心を持ち、神を恐れて悪から遠ざかっていた。」
ヨブは誠実で直ぐな心で、神様を第一とする人でした。彼はたくさんの子を授かり、多くの財産を所有し、地方で一番の有力者となりました。しかしヨブの神様を恐れる心は全く変わりませんでした。

2,神様の支配を拒むサタン
6~7節「ある日、神の子らがやって来て、主の前に立った。サタンもやって来て、彼らの中にいた。主はサタンに言われた。『おまえはどこから来たのか。』サタンは主に答えた。『地を行き巡り、そこを歩き回って来ました。』」
サタンは「どこから来たのか」との問いかけに「地を行き巡り」と、天に属していない、神様から離れている存在であることを明言します。そして神様を信じ、神様に属している人を神様から引き離して自分の支配下に置くため、神様に訴えを起こします。

3,すべては神様のもの
21~22節「『私は裸で母の胎から出て来た。また裸でかしこに帰ろう。主は与え、主は取られる。主の御名はほむべきかな。』ヨブはこれらすべてのことにおいても、罪に陥ることなく、神に対して愚痴をこぼすようなことはしなかった。」
罪を犯していなくても、災難が降りかかることがあります。その不条理な出来事に対して、ヨブは「主は与え、主は取られる」と告白します。ヨブは所有権を主張せず、すべてを神様のものと認めます。神様の主権の完全を信じる者は、災いの中でも信仰によって平安が与えられます。

 

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