題: 「ひとりのみどりご」
聖書の箇所 「イザヤ書9章1~7節」(旧約P.1180)
※聖書:新改訳2017©2017 新日本聖書刊行会
1 しかし、苦しみのあったところに闇がなくなる。
先にはゼブルンの地と
ナフタリの地は辱めを受けたが、
後には海沿いの道、ヨルダンの川向こう、
異邦の民のガリラヤは栄誉を受ける。
2 闇の中を歩んでいた民は
大きな光を見る。
死の陰の地に住んでいた者たちの上に
光が輝く。
その喜びを増し加えられる。
彼らは、刈り入れ時に喜ぶように、
分捕り物を分けるときに楽しむように、
あなたの御前で喜ぶ。
4 あなたが、彼が負うくびきと
肩の杖、彼を追い立てる者のむちを、
ミディアンの日になされたように
打ち砕かれるからだ。
5 まことに、戦場で履いたすべての履き物、血にまみれた衣服は焼かれて、火の餌食となる。
6 ひとりのみどりごが私たちのために生まれる。
ひとりの男の子が私たちに与えられる。
主権はその肩にあり、
その名は「不思議な助言者、力ある神、
永遠の父、平和の君」と呼ばれる。
7 その主権は増し加わり、その平和は限りなく、
ダビデの王座に就いて、その王国を治め、
さばきと正義によってこれを堅く立て、
これを支える。今よりとこしえまで。
万軍の主の熱心がこれを成し遂げる。
1,ひとりのみごりご
6節「ひとりのみどりごが私たちのために生まれる。ひとりの男の子が私たちに与えられる。」
神様は、この世の力によってではなく、愛と恵みによって救いと平和を実現されます。その愛と恵みの現れが、御子をみどりごとして私たちに与えてくださった、クリスマスの出来事です。最も弱く、小さな存在となられてまで、私たちの重荷のすべてを担うことで、信じる者に愛と恵みを満たしてくださいます。
2,不思議な助言者
6節「主権はその肩にあり、その名は『不思議な助言者、力ある神、永遠の父、平和の君』と呼ばれる。」
「助言者」は英語で「カウンセラー」と訳されています。カウンセラーはよく話を聞き、常に寄り添い、孤独感から解放を与えようとします。イエス様が小さなみどりごとなられたのは、近づきやすい存在となられたのと同時に、私たちの苦しみをすべて体験して、理解し寄り添うことのできるお方であることを明らかにするためです。
3,その平和は限りなく
7節「その主権は増し加わり、その平和は限りなく、ダビデの王座に就いて、その王国を治め、さばきと正義によってこれを堅く立て、これを支える。今よりとこしえまで。万軍の主の熱心がこれを成し遂げる。」
イエス様が実現される救いと平和は、一時的なものではなく、永遠のものです。しかも、イエス様の愛と恵みによるご支配は、今も拡大し続けています。神の国は、やがての終わりの日にだけ実現するのではありません。信じた者のうちに実現し、広がり続けるのです。