「題」 「あなたはどこにいるのか」
聖書の箇所 「創世記3章6~19節」(旧約P.4)
※聖書:新改訳2017©2017 新日本聖書刊行会
6 そこで、女が見ると、その木は食べるのに良さそうで、目に慕わしく、またその木は賢くしてくれそうで好ましかった。それで、女はその実を取って食べ、ともにいた夫にも与えたので、夫も食べた。
7 こうして、ふたりの目は開かれ、自分たちが裸であることを知った。そこで彼らは、いちじくの葉をつづり合わせて、自分たちのために腰の覆いを作った。
8 そよ風の吹くころ、彼らは、神である主が園を歩き回られる音を聞いた。それで人とその妻は、神である主の御顔を避けて、園の木の間に身を隠した。
9 神である主は、人に呼びかけ、彼に言われた。「あなたはどこにいるのか。」
10 彼は言った。「私は、あなたの足音を園の中で聞いたので、自分が裸であるのを恐れて、身を隠しています。」
11 主は言われた。「あなたが裸であることを、だれがあなたに告げたのか。あなたは、食べてはならない、とわたしが命じた木から食べたのか。」
12 人は言った。「私のそばにいるようにとあなたが与えてくださったこの女が、あの木から取って私にくれたので、私は食べたのです。」
13 神である主は女に言われた。「あなたは何ということをしたのか。」女は言った。「蛇が私を惑わしたのです。それで私は食べました。」
14 神である主は蛇に言われた。「おまえは、このようなことをしたので、どんな家畜よりも、どんな野の生き物よりものろわれる。おまえは腹這いで動き回り、一生、ちりを食べることになる。
15 わたしは敵意を、おまえと女の間に、おまえの子孫と女の子孫の間に置く。
彼はおまえの頭を打ち、おまえは彼のかかとを打つ。」
16 女にはこう言われた。「わたしは、あなたの苦しみとうめきを大いに増す。
あなたは苦しんで子を産む。また、あなたは夫を恋い慕うが、彼はあなたを支配することになる。」
17 また、人に言われた。「あなたが妻の声に聞き従い、食べてはならないと
わたしが命じておいた木から食べたので、大地は、あなたのゆえにのろわれる。あなたは一生の間、苦しんでそこから食を得ることになる。
18 大地は、あなたに対して茨とあざみを生えさせ、あなたは野の草を食べる。
19 あなたは、顔に汗を流して糧を得、ついにはその大地に帰る。あなたはそこから取られたのだから。あなたは土のちりだから、土のちりに帰るのだ。」
1、あなたはどこにいるのか
8~9節「その風の吹くころ、彼らは、神である主が園を歩き回られる音を聞いた。それで人とその妻は、神である主の御顔を避けて、園の木の間に身を隠した。神である主は、人に呼びかけ、彼に言われた。『あなたはどこにいるのか。』」
神様はどこにおられるのかと問うことがあるかもしれません。しかし実は、私たちが神様から離れて自己中心に陥ってしまったため「どこにいるのか」と問われる立場にあることが明らかにされています。
2、近づいてくださる神様
10~11 節「彼は言った。『私は、あなたの足音を園の中で聞いたので、自分が裸であるのを恐れて、身を隠しています。主は言われた。『あなたが裸であることを、だれがあなたに告げたのか。あなたは、食べてはならない、とわたしが命じた木から食べたのか。』」
アダムとエバが神様から身を隠しても、神様はすべてご存知でした。その上で、神様は私たちを責めるためでなく、悔い改めて立ち帰るようにと、近づいてくださいます。神様が私たちから遠ざかったのではなく、私たちが神様から遠ざかり、隠れているのです。
3、神様による救い
15 節「わたしは敵意を、おまえと女の間に、おまえの子孫と女の子孫の間に置く。彼はおまえの頭を打ち、おまえは彼のかかとを打つ。」
神様は私たちを引き裂こうとするサタンから救い出すため、敵意を置くと宣言されます。それはイエス様の十字架による救いを表しています。しかも「子孫の間に置く」と、どれだけサタンがしつこく働いても、神様は限りなく救いを与えると宣告されます。