「題」 「身を汚さない決心」
聖書の箇所 「ダニエル書1章8~16節」(旧約P.1506)
※聖書:新改訳2017©2017 新日本聖書刊行会
8 ダニエルは、王が食べるごちそうや王が飲むぶどう酒で身を汚すまいと心に定めた。そして、身を汚さないようにさせてくれ、と宦官の長に願うことにした。
9 神は、ダニエルが宦官の長の前に恵みとあわれみを受けられるようにされた。
10 宦官の長はダニエルに言った。「私は、あなたがたの食べ物と飲み物を定めた王を恐れている。あなたがたの顔色が同年輩の少年たちよりもすぐれないのを、王がご覧になるのはよいことだろうか。あなたがたのせいで、私は王に首を差し出さなければならなくなる。」
11 そこでダニエルは、宦官の長がダニエル、ハナンヤ、ミシャエル、アザルヤのために任命した世話役に言った。
12 「どうか十日間、しもべたちを試してください。私たちに野菜を与えて食べさせ、水を与えて飲ませてください。
13 そのようにして、私たちの顔色と、王が食べるごちそうを食べている少年たちの顔色を見比べて、あなたの見るところにしたがって、このしもべたちを扱ってください。」
14 世話役は彼らのこの申し出を聞き入れ、十日間、彼らを試した。
15 十日が終わると、彼らは、王が食べるごちそうを食べているどの少年よりも顔色が良く、からだつきも良かった。
16 そこで世話役は、彼らが食べるはずだったごちそうと飲むはずだったぶどう酒を取り下げ、彼らに野菜を与えることにした。
1、身を汚さない決心
8節「ダニエルは、王が食べるごちそうや王が飲むぶどう酒で身を汚すまいと心に定めた。そして、身を汚さないようにさせてくれ、と宦官の長に願うことにした。」
イスラエルはバビロン帝国に滅ぼされ、ダニエルたちは捕囚の民となりました。しかしダニエルはバビロン帝国の力に心が支配されることをよしとせず、神様に仕え続ける決心をし、行動に移します。
2、神様の恵みとあわれみ
9節「神は、ダニエルが宦官の長の前に恵みとあわれみを受けられるようにされた。」
神様は私たちの信仰の決心に答えてくださり、助けてくださいます。信仰を保たせるのは、私たちの心の努力ではなく、神様の恵みの力です。神様は惜しむことなく、私たちに恵みとあわれみを与えてくださいます。
3、この世に対する証し者
12~13 節「どうか十日間、しもべたちを試してください。私たちに野菜を与えて食べさせ、水を与えて飲ませてください。そのようにして、私たちの顔色と、王が食べるごちそうを食べている少年たちの顔色を見比べて、あなたがたの見るところにしたがって、このしもべたちを扱ってください。」
ダニエルはバビロンの役人に対して「あなたがたの見るところにしたがって、このしもべたちを扱ってください」と語ります。この世の支配をよしとしないからといって、この世のあり方を無視することは間違っています。神様の栄光は、信じる者を通してこの世の人々にもわかるように証しされます。