「題」 「御言葉に生かされる」
聖書の箇所 「詩篇119篇105~112節 」
(日本聖書協会:口語訳聖書より引用)
119:105 あなたのみ言葉はわが足のともしび、
わが道の光です。
119:106 わたしはあなたの正しいおきてを守ることを誓い、
かつこれを実行しました。
119:107 わたしはいたく苦しみました。
主よ、み言葉に従って、わたしを生かしてください。
119:108 主よ、わがさんびの供え物をうけて、
あなたのおきてを教えてください。
119:109 わたしのいのちは常に危険にさらされています。
しかし、わたしはあなたのおきてを忘れません。
119:110 悪しき者はわたしのためにわなを設けました。
しかし、わたしはあなたのさとしから迷い出ません。
119:111 あなたのあかしはとこしえにわが嗣業です。
まことに、そのあかしはわが心の喜びです。
119:112 わたしはあなたの定めを終りまで、
とこしえに守ろうと心を傾けます。
1、み言葉が指し示すもの
105 節「あなたのみ言葉はわが足のともしび、わが道の光です」。
「み言葉はわが足のともしび、わが道の光」とありますが、み言葉は
わたしたちがどのように歩むべきか、そのハウツーを教えるのではあり
ません。み言葉が指し示す真理は、「本物は何か」つまり神様ご自身をわ
たしたちに伝え、神様に至る道、歩みを指し示します。
み言葉に従って歩むとは、神様を求める歩みなのです。
2、み言葉に生かされる
105 節の「み言葉」は、語られた言葉という意味であると同時に、「事
件」「事実」という意味もあります。神様のみ言葉は、出来事、事実とし
て現され、わたしたちの足のともしび、道の光となります。
107 節「主よ、み言葉に従って、わたしを生かしてください」。
わたしたちがみ言葉を聞いて、実現するのではありません。神様が語
られたことを必ず実現してくださると信じて、踏み出していくのです。
そのようなみ言葉に生かされる歩みをするべきなのです。
3、苦しみの中に働くみ言葉
107 節「わたしはいたく苦しみました。主よ、み言葉に従って、わた
しを生かしてください」。
「苦しみ」と訳されているヘブル語は、「答える」という意味もあり、
そのように訳されているところも多くあります。
わたしたちは苦しむとき、答えを必要とします。苦しみの中で答えが
与えられたとき、生かされ、神様を知ることができます。そうして神様
に従い、み言葉を喜び守る者とされていくのです。