題: 「神の国に入る」
聖書の箇所 「ヨハネの福音書3章1~15節」(新約P.179)
※聖書:新改訳2017©2017 新日本聖書刊行会
1 さて、パリサイ人の一人で、ニコデモという名の人がいた。ユダヤ人の議員であった。
2 この人が、夜、イエスのもとに来て言った。「先生。私たちは、あなたが神のもとから来られた教師であることを知っています。神がともにおられなければ、あなたがなさっているこのようなしるしは、だれも行うことができません。」
3 イエスは答えられた。「まことに、まことに、あなたに言います。人は、新しく生まれなければ、神の国を見ることはできません。」
4 ニコデモはイエスに言った。「人は、老いていながら、どうやって生まれることができますか。もう一度、母の胎に入って生まれることなどできるでしょうか。」
5 イエスは答えられた。「まことに、まことに、あなたに言います。人は、水と御霊によって生まれなければ、神の国に入ることはできません。
6 肉によって生まれた者は肉です。御霊によって生まれた者は霊です。
7 あなたがたは新しく生まれなければならない、とわたしが言ったことを不思議に思ってはなりません。
8 風は思いのままに吹きます。その音を聞いても、それがどこから来てどこへ行くのか分かりません。御霊によって生まれた者もみな、それと同じです。」
9 ニコデモは答えた。「どうして、そのようなことがあり得るでしょうか。」
10 イエスは答えられた。「あなたはイスラエルの教師なのに、そのことが分からないのですか。
11 まことに、まことに、あなたに言います。わたしたちは知っていることを話し、見たことを証ししているのに、あなたがたはわたしたちの証しを受け入れません。
12 わたしはあなたがたに地上のことを話しましたが、あなたがたは信じません。それなら、天上のことを話して、どうして信じるでしょうか。
13 だれも天に上った者はいません。しかし、天から下って来た者、人の子は別です。
14 モーセが荒野で蛇を上げたように、人の子も上げられなければなりません。
15 それは、信じる者がみな、人の子にあって永遠のいのちを持つためです。」
1,新しく生まれなければ
3節「イエスは答えられた。『まことに、まことに、あなたに言います。人は、新しく生まれなければ、神の国を見ることができません。』」
「神の国」とは、死んだ後に行く世界という意味ではなく、神様の愛の支配に生きることを指しています。私たちは人の支配を見てばかりで、神様の支配を見失っていないでしょうか。新しいいのちをいただき、人の支配を超えた神様の支配を見ることのできる者となりましょう。
2,御霊によって生まれなければ
5節「 イエスは答えられた。『まことに、まことに、あなたに言います。人は、水と御霊によって生まれなければ、神の国に入ることはできません。」
自分中心の思いの中に生きるなら、神様の愛の支配に入ることはできません。神様の愛は御霊によって示される神様のみことばによって知ることができます。自分の声を神様に届かせることより、神様のみことばを聞き、伝える心をもつことを願いましょう。
3,十字架を信じる
14~15節「モーセが荒野で蛇を上げたように、人の子も上げられなければなりません。それは、信じる者がみな、人の子にあって永遠のいのちを持つためです。」
この世の支配、自分自身の支配からの解放のため、イエス様は十字架にかかられて、私たちに新しいいのちを与えてくださいます。神の国に入り、神様の愛に生きるために、すべてを委ねて十字架を仰ぎましょう。十字架の愛は、私たちをきよめて愛に生きる者に変える力があります。