題: 「互いに愛し合いなさい」
聖書の箇所 「ヨハネの福音書13章31~38節」(新約P.212)
※聖書:新改訳2017©2017 新日本聖書刊行会
31 ユダが出て行ったとき、イエスは言われた。「今、人の子は栄光を受け、神も人の子によって栄光をお受けになりました。
32 神が、人の子によって栄光をお受けになったのなら、神も、ご自分で人の子に栄光を与えてくださいます。しかも、すぐに与えてくださいます。
33 子どもたちよ、わたしはもう少しの間あなたがたとともにいます。あなたがたはわたしを捜すことになります。ユダヤ人たちに言ったように、今あなたがたにも言います。わたしが行くところに、あなたがたは来ることができません。
34 わたしはあなたがたに新しい戒めを与えます。互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。
35 互いの間に愛があるなら、それによって、あなたがたがわたしの弟子であることを、すべての人が認めるようになります。」
36 シモン・ペテロがイエスに言った。「主よ、どこにおいでになるのですか。」イエスは答えられた。「わたしが行くところに、あなたは今ついて来ることができません。しかし後にはついて来ます。」
37 ペテロはイエスに言った。「主よ、なぜ今ついて行けないのですか。あなたのためなら、いのちも捨てます。」
38 イエスは答えられた。「わたしのためにいのちも捨てるのですか。まことに、まことに、あなたに言います。鶏が鳴くまでに、あなたは三度わたしを知らないと言います。」
1,十字架による愛
31~32節「ユダが出て行ったとき、イエスは言われた。『今、人の子は栄光を受け、神も人の子によって栄光をお受けになりました。神が、人の子によって栄光をお受けになったのなら、神も、ご自分で人の子に栄光を与えてくださいます。しかも、すぐに与えてくださいます。」
「栄光」とは十字架のことを指しています。ユダが裏切り、私たちの罪の身代わりに苦しみを受けられることが明らかにされたときに、イエス様は「栄光」と語られます。それほどまでに、イエス様は私たちのためにご自分を献げることを喜びとしてくださいます。
2,互いに愛し合いなさい
34節「わたしはあなたがたに新しい戒めを与えます。互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。」
旧約聖書は神様を愛し、隣人を愛しなさいと命じていました。イエス様は新しく「互いに愛し合いなさい」と、個人的な愛の実現だけでなく、集団としての愛の実現を求められました。私たちは、イエス様がご自分を献げられたように、互いに献げ合うことが求められています。
3,イエス様の弟子とされる
35節「互いの間に愛があるなら、それによって、あなたがたがわたしの弟子であることを、すべての人が認めるようになります。」
私たちは、お互いが助け合って愛を実現することで、イエス様の弟子の集まり、神様の教会であることが認められます。十字架の後、弟子たちは集まり、自らの過ちを認め赦し合い、祈り合いました。そこに復活のイエス様が現れ、神様の栄光が現されました。