題: 「失われた者を捜す」
聖書の箇所 「ルカの福音書19章1~10節」(新約P.157)
※聖書:新改訳2017©2017 新日本聖書刊行会
1 それからイエスはエリコに入り、町の中を通っておられた。
2 するとそこに、ザアカイという名の人がいた。彼は取税人のかしらで、金持ちであった。
3 彼はイエスがどんな方かを見ようとしたが、背が低かったので、群衆のために見ることができなかった。
4 それで、先の方に走って行き、イエスを見ようとして、いちじく桑の木に登った。イエスがそこを通り過ぎようとしておられたからであった。
5 イエスはその場所に来ると、上を見上げて彼に言われた。「ザアカイ、急いで降りて来なさい。わたしは今日、あなたの家に泊まることにしているから。」
6 ザアカイは急いで降りて来て、喜んでイエスを迎えた。
7 人々はみな、これを見て、「あの人は罪人のところに行って客となった」と文句を言った。
8 しかし、ザアカイは立ち上がり、主に言った。「主よ、ご覧ください。私は財産の半分を貧しい人たちに施します。だれかから脅し取った物があれば、四倍にして返します。」
9 イエスは彼に言われた。「今日、救いがこの家に来ました。この人もアブラハムの子なのですから。
10 人の子は、失われた者を捜して救うために来たのです。」
1,失われた者ザアカイ
2~4節「するとそこに、ザアカイという名の人がいた。彼は取税人のかしらで、金持ちであった。彼はイエスがどんな方かを見ようとしたが、背が低かったので、群衆のために見ることができなかった。それで、先の方に走って行き、イエスを見ようとして、いちじく桑の木に登った。イエスがそこを通り過ぎようとしておられたからであった。」
ユダヤ人は取税人を神様に逆らう人々と見なしていました。それで取税人のかしらザアカイはユダヤ人社会での居場所を失っていました。そして取税人を受け入れるイエス様がどんな方か見たいと願いました。
2,神様のご計画
5節「イエスはその場所に来ると、上を見上げて彼に言われた。『ザアカイ、急いで降りて来なさい。わたしは今日、あなたの家に泊まることにしているから。』」
「泊まることにしている」は、父なる神様のご計画として決められているということです。イエス様が「罪人の友」と呼ばれることになっても、神様の救いの計画が変更されることはありません。
3,失われた者を捜して救う
9~10節「イエスは彼に言われた。『今日、救いがこの家に来ました。この人もアブラハムの子なのですから。人の子は、失われた者を捜して救うために来たのです。』」
イエス様は「救いがこの家に来ました」と言われました。私たちが救いをつかむのではなく、神様の救いが私たちを捕らえてくださるのです。私たちが神様から失われた者であることを自覚し、捜してくださるイエス様を心に迎え入れるなら、救いが訪れて神の子とされるのです。