R5.11.19 礼拝式

題: 「恵みの良い管理者」
聖書の箇所 「マタイの福音書25章14~30節」(新約P.53)
※聖書:新改訳2017©2017 新日本聖書刊行会
14 天の御国は、旅に出るにあたり、自分のしもべたちを呼んで財産を預ける人のようです。
15 彼はそれぞれその能力に応じて、一人には五タラント、一人には二タラント、もう一人には一タラントを渡して旅に出かけた。するとすぐに、
16 五タラント預かった者は出て行って、それで商売をし、ほかに五タラントをもうけた。
17 同じように、二タラント預かった者もほかに二タラントをもうけた。
18 一方、一タラント預かった者は出て行って地面に穴を掘り、主人の金を隠した。
19 さて、かなり時がたってから、しもべたちの主人が帰って来て彼らと清算をした。
20 すると、五タラント預かった者が進み出て、もう五タラントを差し出して言った。『ご主人様。私に五タラント預けてくださいましたが、ご覧ください、私はほかに五タラントをもうけました。』
21 主人は彼に言った。『よくやった。良い忠実なしもべだ。おまえはわずかな物に忠実だったから、多くの物を任せよう。主人の喜びをともに喜んでくれ。』
22 二タラントの者も進み出て言った。『ご主人様。私に二タラント預けてくださいましたが、ご覧ください、ほかに二タラントをもうけました。』
23 主人は彼に言った。『よくやった。良い忠実なしもべだ。おまえはわずかな物に忠実だったから、多くの物を任せよう。主人の喜びをともに喜んでくれ。』
24 一タラント預かっていた者も進み出て言った。『ご主人様。あなた様は蒔かなかったところから刈り取り、散らさなかったところからかき集める、厳しい方だと分かっていました。
25 それで私は怖くなり、出て行って、あなた様の一タラントを地の中に隠しておきました。ご覧ください、これがあなた様の物です。』
26 しかし、主人は彼に答えた。『悪い、怠け者のしもべだ。私が蒔かなかったところから刈り取り、散らさなかったところからかき集めると分かっていたというのか。
27 それなら、おまえは私の金を銀行に預けておくべきだった。そうすれば、私が帰って来たとき、私の物を利息とともに返してもらえたのに。
28 だから、そのタラントを彼から取り上げて、十タラント持っている者に与えよ。
29 だれでも持っている者は与えられてもっと豊かになり、持っていない者は持っている物までも取り上げられるのだ。
30 この役に立たないしもべは外の暗闇に追い出せ。そこで泣いて歯ぎしりするのだ。

1,良い忠実なしもべ
21 節「主人は彼に言った。『よくやった。良い忠実なしもべだ。おまえはわずかな物に忠実だったから、多くの物を任せよう。主人の喜びをともに喜んでくれ。』」
「忠実な」と訳されていることばは、「信頼に耐える」「真実な」という意味もあります。しもべの何が信頼でき、真実であったのでしょう。それは、どれだけもうけたかではありません。その喜びをすべて主人と分かち合おうとした、心が主人と一つである姿です。

2,能力の違いは問題ではない
22 節「二タラントの者も進み出て言った。『ご主人様。私に二タラント預けてくださいましたが、ご覧ください。ほかに二タラントをもうけました。』」
先に五タラントもうけたしもべの報告を聞いても、二タラントもうけたしもべは躊躇せず主人に報告します。能力やもうけた額の違いを比べる必要はありません。主人は五タラントを「わずかな物」と語るほどの資産家です。お互いの違いを気にする必要はありません。

3,悪い、怠け者
26 節「しかし、主人は彼に答えた。『悪い、怠け者のしもべだ。私が蒔かなかったところから刈り取り、散らさなかったところからかき集めると分かっていたというのか。』」
「怠け者の」は、「臆病な」という意味もあります。一タラントのしもべは主人の心が分からず、主人を恐れてタラントを隠しました。主のみこころが分からなければ、恐れて自分を隠す怠け者になります。主の愛と恵みに満たされ、主とともに喜ぶ良いしもべになりましょう。

 

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