「題」 「聖霊によって神の子とされる」
聖書の箇所 「ローマ人への手紙8章1~17節」(新約P.308)
※聖書:新改訳2017©2017 新日本聖書刊行会
1 こういうわけで、今や、キリスト・イエスにある者が罪に定められることは決してありません。
2 なぜなら、キリスト・イエスにあるいのちの御霊の律法が、罪と死の律法からあなたを解放したからです。
3 肉によって弱くなったため、律法にできなくなったことを、神はしてくださいました。神はご自分の御子を、罪深い肉と同じような形で、罪のきよめのために遣わし、肉において罪を処罰されたのです。
4 それは、肉に従わず御霊に従って歩む私たちのうちに、律法律法の要求が満たされるためなのです。
5 肉に従う者は肉に属することを考えますが、御霊に従う者は御霊に属することを考えます。
6 肉の思いは死ですが、御霊の思いはいのちと平安です。
7 なぜなら、肉の思いは神に敵対するからです。それは神の律法に従いません。いや、従うことができないのです。
8 肉のうちにある者は神を喜ばせることができません。
9 しかし、もし神の御霊があなたがたのうちに住んでおられるなら、あなたがたは肉のうちにではなく、御霊のうちにいるのです。もし、キリストの御霊を持っていない人がいれば、その人はキリストのものではありません。
10 キリストがあなたがたのうちにおられるなら、からだは罪のゆえに死んでいても、御霊が義のゆえにいのちとなっています。
11 イエスを死者の中からよみがえらせた方の御霊が、あなたがたのうちに住んでおられるなら、キリストを死者の中からよみがえらせた方は、あなたがたのうちに住んでおられるご自分の御霊によって、あなたがたの死ぬべきからだも生かしてくださいます。
12 ですから、兄弟たちよ、私たちには義務があります。肉に従って生きなければならないという、肉に対する義務ではありません。
13 もし肉に従って生きるなら、あなたがたは死ぬことになります。しかし、もし御霊によってからだの行いを殺すなら、あなたがたは生きます。
14 神の御霊に導かれる人はみな、神の子どもです。
15 あなたがたは、人を再び恐怖に陥れる、奴隷の霊を受けたのではなく、子とする御霊を受けたのです。この御霊によって、私たちは「アバ、父」と叫びます。
16 御霊ご自身が、私たちの霊とともに、私たちが神の子どもであることを証ししてくださいます。
17 子どもであるなら、相続人でもあります。私たちはキリストと、栄光をともに受けるために苦難をともにしているのですから、神の相続人であり、キリストとともに共同相続人なのです。
1、いのちの御霊による解放
1~2節「こういうわけで、今や、キリスト・イエスにある者が罪に定められることは決してありません。なぜなら、キリスト・イエスにあるいいのちの御霊の律法が、罪と死の律法からあなたを解放したからです」。
わたしたちの肉の力では神の律法を全うすることはできず、神の子となることはできません。しかしキリストが十字架によってわたしたちを罪から解放してくださいました。御霊はわたしたちに、キリストが救い主で信ずべきお方であることを教え、罪からの解放を与えます。
2、キリストの御霊の内住
9節「しかし、もし神の御霊があなたがたのうちに住んでおられるなら、あなたがたは肉のうちにではなく、御霊のうちにいるのです。もし、キリストの御霊を持っていない人がいれば、その人はキリストのものではありません」。
御霊は、肉の力では救いがないことを悟らせ、わたしたちがキリストを信じてキリストのものとなるよう導きます。このことを認めるなら、肉の支配から解放されて御霊がうちに宿り、キリストのものとされます。「クリスチャン」とは「キリストのもの」という意味です。
3、御霊によって神の子とされる
14 節「神の御霊に導かれる人はみな、神の子どもです」。
御霊は、聖書のみことばによってわたしたちを導きます。みことばによってキリストを信じ、救い主として受け入れた人は、御霊に導かれる人であり、神の子どもです。また御霊は、信じる者が神様を「父」と慕う者となり、天国の相続人とされていることを確信するよう導きます。