「題」 「キリストの契約の血」
聖書の箇所 「マタイによる福音書26章26~29節」 (日本聖書協会:口語訳聖書より引用
26:26 一同が食事をしているとき、イエスはパンを取り、祝福してこれをさき、弟子たちに与えて言われた、「取って食べよ、これはわたしのからだである」。
26:27 また杯を取り、感謝して彼らに与えて言われた、「みな、この杯から飲め。
26:28 これは、罪のゆるしを得させるようにと、多くの人のために流すわたしの契約の血である。
26:29 あなたがたに言っておく。わたしの父の国であなたがたと共に、新しく飲むその日までは、わたしは今後決して、ぶどうの実から造ったものを飲むことをしない」。
1、すべての人が招かれている契約
27節「みな、この杯から飲め」。
この数時間後、弟子たちはみなイエス様を見捨てて逃げ去ります。その弟子たちに「みな、この杯から飲め」と、イエス様は契約の血を与えられます。わたしたちはみな、無条件でイエス様との契約を結ぶことができます。なぜならこれは「わたしの契約」と言われたように、イエス様の恵みによる契約だからです。
2、罪のゆるしを得させる契約
38節「これは、罪のゆるしを得させるようにと、多くの人のために流すわたしの契約の血である」。
イエス様を見捨てて逃げ去る弟子たちが、悔い改めの機会を得るため、イエス様は先だって罪のゆるしを得させるための契約を結ばれました。この契約は、自分自身の罪のゆるしだけではありません。「多くの人のために」とありますように、罪のゆるしを得た人が、イエス様の救いを伝えるようにと与えられる、宣教のための契約です
3、天国の約束を与える契約
39節「わたしの父の国であなたがたと共に、新しく飲むその日までは、わたしは今後決して、ぶどうの実から造ったものを飲むことをしない」。
「新しく飲むその日」とは、新天新地完成のときです。イエス様が結ばれる救いの契約は、天国実現まで有効です。その日まで、どんなことがあってもこの契約は破棄されません。
そして教会の聖餐式は、天国で「共に、新しく飲むその日」を想起させるため、天国の希望に満たされるため、行われます。