題: 「聖霊に満たされる」
聖書の箇所 「使徒の働き2章1~13節」(新約P.233)
※聖書:新改訳2017©2017 新日本聖書刊行会
1 五旬節の日になって、皆が同じ場所に集まっていた。
2 すると天から突然、激しい風が吹いて来たような響きが起こり、彼らが座っていた家全体に響き渡った。
3 また、炎のような舌が分かれて現れ、一人ひとりの上にとどまった。
4 すると皆が聖霊に満たされ、御霊が語らせるままに、他国のいろいろなことばで話し始めた。
5 さて、エルサレムには、敬虔なユダヤ人たちが、天下のあらゆる国々から来て住んでいたが、
6 この物音がしたため、大勢の人々が集まって来た。彼らは、それぞれ自分の国のことばで弟子たちが話すのを聞いて、呆気にとられてしまった。
7 彼らは驚き、不思議に思って言った。「見なさい。話しているこの人たちはみな、ガリラヤの人ではないか。
8 それなのに、私たちそれぞれが生まれた国のことばで話を聞くとは、いったいどうしたことか。
9 私たちは、パルティア人、メディア人、エラム人、またメソポタミア、ユダヤ、カパドキア、ポントスとアジア、
10 フリュギアとパンフィリア、エジプト、クレネに近いリビア地方などに住む者、また滞在中のローマ人で、
11 ユダヤ人もいれば改宗者もいる。またクレタ人とアラビア人もいる。それなのに、あの人たちが、私たちのことばで神の大きなみわざを語るのを聞くとは。」
12 人々はみな驚き当惑して、「いったい、これはどうしたことか」と言い合った。
13 だが、「彼らは新しいぶどう酒に酔っているのだ」と言って、嘲る者たちもいた。
1,聖霊の自由な働き
2~3節「すると天から突然、激しい風が吹いて来たような響きが起こり、彼らが座っていた家全体に響き渡った。また、炎のような舌が分かれて現れ、一人ひとりの上にとどまった。」
聖霊の働きは風に似ています。人の力で風を起こすことも、制御することもできません。同じように、聖霊の働きも、人の力によって起こるものではありません。聖霊は、天の力によって、神様のみこころのままに働かれます。またそれは炎のような力強い働きです。
2,聖霊に満たされる
4節「すると皆が聖霊に満たされ、御霊が語らせるままに、他国のいろいろなことばで話し始めた。」
一人ひとりが聖霊に満たされるとき、それぞれがイエス様の証人として用いられます。イエス様が神の似姿を捨てて、人となられて私たちに近づかれたように、弟子たちは言葉や民族の壁を越えて、御霊が語らせるままに神様の大きなみわざを証しし始めました。
3,聖霊の不思議
7~8節「彼らは驚き、不思議に思って言った。『見なさい。話しているこの人たちはみな、ガリラヤの人ではないか。それなのに、私たちそれぞれが生まれた国のことばで話しを聞くとは、いったいどうしたことか 。』」
聖霊の働きは、人の力ではなく天の力ですから、多くの人には理解を超えた不思議な出来事と受け取られます。しかし、目に見える現象ではなく、あらゆる壁を越えて、罪人を救いに導く神様の愛の働きに心を向けるならば、聖霊の働きを受け入れることができるのです。