題: 「信じるなら栄光を見る」
聖書の箇所 「ヨハネ福音書11章32~44節」(新約P.206)
※聖書:新改訳2017©2017 新日本聖書刊行会
32 マリアはイエスがおられるところに来た。そしてイエスを見ると、足もとにひれ伏して言った。「主よ。もしここにいてくださったなら、私の兄弟は死ななかったでしょうに。」
33 イエスは、彼女が泣き、一緒に来たユダヤ人たちも泣いているのをご覧になった。そして、霊に憤りを覚え、心を騒がせて、
34 「彼をどこに置きましたか」と言われた。彼らはイエスに「主よ、来てご覧ください」と言った。
35 イエスは涙を流された。
36 ユダヤ人たちは言った。「ご覧なさい。どんなにラザロを愛しておられたことか。」
37 しかし、彼らのうちのある者たちは、「見えない人の目を開けたこの方も、ラザロが死なないようにすることはできなかったのか」と言った。
38 イエスは再び心のうちに憤りを覚えながら、墓に来られた。墓は洞穴で、石が置かれてふさがれていた。
39 イエスは言われた。「その石を取りのけなさい。」死んだラザロの姉妹マルタは言った。「主よ、もう臭くなっています。四日になりますから。」
40 イエスは彼女に言われた。「信じるなら神の栄光を見る、とあなたに言ったではありませんか。」
41 そこで、彼らは石を取りのけた。イエスは目を上げて言われた。「父よ、わたしの願いを聞いてくださったことを感謝します。
42 あなたはいつでもわたしの願いを聞いてくださると、わたしは知っておりましたが、周りにいる人たちのために、こう申し上げました。あなたがわたしを遣わされたことを、彼らが信じるようになるために。」
43 そう言ってから、イエスは大声で叫ばれた。「ラザロよ、出て来なさい。」
44 すると、死んでいた人が、手と足を長い布で巻かれたまま出て来た。彼の顔は布で包まれていた。イエスは彼らに言われた。「ほどいてやって、帰らせなさい。」
1,涙を流されるイエス様
33~35節「イエスは、彼女が泣き、一緒に来たユダヤ人たちも泣いているのをご覧になった。そして、霊に憤りを覚え、心を騒がせて、『彼をどこに置きましたか』と言われた。彼らはイエスに『主よ、来てご覧ください』と言った。イエスは涙を流された。」
イエス様はマルタとマリアが希望をもつことができないでいることを責められず、悲しみを理解して寄り添い、一緒に涙を流されます。そして、人々を失望に陥れる死の力に憤られ、立ち向かってくださいます。
2,信じるなら神の栄光を見る
39~40節「イエスは言われた。『その石を取りのけなさい。』死んだラザロの姉妹マルタは言った。『主よ、もう臭くなっています。四日になりますから。』イエスは彼女に言われた。『信じるなら神の栄光を見る、とあなたに言ったではありませんか。』」
マルタは死の力に支配され、イエス様の働きを止めようとしてしまいます。しかしイエス様は信仰を閉ざす石を取りのけてくださいます。そして神の栄光である十字架と復活の力を見せてくださいます。
3,イエス様が遣わされたことを信じる
42節「あなたはいつでもわたしの願いを聞いてくださると、わたしは知っておりましたが、周りにいる人たちのために、こう申し上げました。あなたがわたしを遣わされたことを、彼らが信じるようになるために。」
マルタとマリアは「もしここにいてくださったなら」と、イエス様がおられなかったと訴えました。そうではありません。イエス様は常に私たちとともにおられるため、遣わされました。復活のイエス様を見失わないように、不信仰の石を取りのけていただきましょう。






