H28.8.7主日礼拝

*聖書のお話し(バイブル・メッセージ)
「題」 「大勇士の癒し」
聖書の箇所 「列王記下 5:1~14」 (日本聖書協会:口語訳聖書より引用)

5:1 スリヤ王の軍勢の長ナアマンはその主君に重んじられた有力な人であった。主がかつて彼を用いてスリヤに勝利を得させられたからである。彼は大勇士であったが、らい病をわずらっていた。
5:2 さきにスリヤびとが略奪隊を組んで出てきたとき、イスラエルの地からひとりの少女を捕えて行った。彼女はナアマンの妻に仕えたが、
5:3 その女主人にむかって、「ああ、御主人がサマリヤにいる預言者と共におられたらよかったでしょうに。彼はそのらい病をいやしたことでしょう」と言ったので、
5:4 ナアマンは行って、その主君に、「イスラエルの地からきた娘がこういう事を言いました」と告げると、
5:5 スリヤ王は言った、「それでは行きなさい。わたしはイスラエルの王に手紙を書きましょう」。
そこで彼は銀十タラントと、金六千シケルと、晴れ着十着を携えて行った。
5:6 彼がイスラエルの王に持って行った手紙には、「この手紙があなたにとどいたならば、わたしの家来ナアマンを、あなたにつかわしたことと御承知ください。あなたに彼のらい病をいやしていただくためです」とあった。
5:7 イスラエルの王はその手紙を読んだ時、衣を裂いて言った、「わたしは殺したり、生かしたりすることのできる神であろうか。どうし てこの人は、らい病人をわたしにつかわして、それをいやせと言うのか。あなたがたは、彼がわたしに争いをしかけているのを知って警戒するがよい」。
5:8 神の人エリシャは、イスラエルの王がその衣を裂いたことを聞き、王に人をつかわして言った、「どうしてあなたは衣を裂いたのですか。彼をわたしのもとにこさせなさい。そうすれば彼はイスラエルに預言者のあることを知るようになるでしょう」。
5:9 そこでナアマンは馬と車とを従えてきて、エリシャの家の入口に立った。
5:10 するとエリシャは彼に使者をつかわして言った、「あなたはヨルダンへ行って七たび身を洗いなさい。そうすれば、あなたの肉はもとにかえって清くなるでしょう」。
5:11 しかしナアマンは怒って去り、そして言った、「わたしは、彼がきっとわたしのもとに出てきて立ち、その神、主の名を呼んで、その箇所の上に手を動かして、らい病をいやすのだろうと思った。
5:12 ダマスコの川アバナとパルパルはイスラエルのすべての川水にまさるではないか。わたしはこれらの川に身を洗って清まることができないのであろうか」。こうして彼は身をめぐらし、怒って去った。
5:13 その時、しもべたちは彼に近よって言った、「わが父よ、預言者があなたに、何か大きな事をせよと命じても、あなたはそれをなさらなかったでしょうか。まして彼はあなたに『身を洗って清くなれ』と言うだけではありませんか」。
5:14 そこでナアマンは下って行って、神の人の言葉のように七たびヨルダンに身を浸すと、その肉がもとにかえって幼な子の肉のようになり、清くなった。

列王記下5章は、有名なナアマン将軍の物語です。スリアの軍勢の長、ナアマンは勇士であったが、らい病をわずらっていました。ナアマンの家の奴隷となっていた少女が、イスラエルの預言者について話したことから、ナアマンは王の手紙を携えイスラエルに預言者エリシャを訪ねます。しかし、エリシャの非礼な対応に怒ったナアマンはスリヤに帰ります。途中で家来たちの諭しによって、再びイスラエルに引き返しヨルダンに下って裸になって川に飛び込みました。預言者に言われたとおり7回その身を浸したところ、肉がもとにかえって幼子の肉のように清くなったのです。この癒しを通し、ナアマンはイスラエルの神を告白し、礼拝する者となりました。この物語の中に、幾つかの教訓があります。

1、スリアの長、ナアマンは勇士であった<が>、重い皮膚病を患っていた
ナアマンは、スリヤ王様に信頼された大勇士です。名誉・地位・立場は盤石で、かつ国民に愛された英雄であり、多くの資産を持っていました。しかし、彼は<重い皮膚病>だったのです。この<が>はすべての良い物をくつがえします。彼は誰にも言えない内なる悩み、苦しみ、大きな問題を抱えていました。人間の罪こそ、私たちのうちに潜み、ただれ、腐らせる業病であって、全ての祝福を奪うものです。

2、ナアマンの躓き
ヨルダン川に下っていって、七たびその身を浸しなさいと言われ、そんなことでこの病が直りきよめられるのかという不信がありました。エリシャの言葉はナアマンにとって、あまりにも簡単に思え、まともに受け取れません。しかし、キリストの十字架の死によって、一切の罪が赦され、贖われ、きよめられたというのが、キリスト教のメッセージです。

3、へりくだりと従順
ナアマンの最後の決め手はこれでした。しもべの言葉に促されたナアマンは、ヨルダンに下り、病の身体を七度浸すと清くなったのです。

 

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